One Family:4人から始まる絆 | Last More -斉藤泰一郎 ブログ-

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サッカー人として。

東南アジアでサッカー事業に取り組む日本人のブログです。

 



先日、Oddar Meancheyという

タイとの国境にあるカンボジアの州へ

 

お邪魔しました。

 

 

 

スケジュールに少しの空き時間が。

 

ということで急遽現地の孤児院に訪問。

 

 

 

コロナ前は30人ぐらいいたんだけどね」

 

感染対策のため子供達は

 

他へ移動することが余儀なくされ

 

今は4人だけなんだとか。

 

 

 

子供達とサッカーさせてもらえませんかと

 

尋ねるとかえってきた言葉。

 

人数なんかぜーんぜん関係ない

 

みんなが楽しんでくれるなら喜んでやります。

 

やらせてください。むしろやりたいんです。

 

 

 

ということで翌日に再度訪れて

 

みんなでサッカーをすることに。

 

 

 

施設に到着すると上から

 

「よくきたね!」と大きな声が。

 

歓迎してくれたのは

 

施設責任者のおじいさん。

 

とっても元気な65歳。

 

 

 

子供達が帰ってくるまでまだ時間あるから

 

 ご飯でも食べなさい」と。

 

テーブルをかこみ、

 

美味しいご飯を頂きながら

 

楽しそうに、そして和やかに

 

色んな話を聞かせて頂きました。

 

 

 

 

僕らにそんなに食べさせれてくれて

 

みんなの分がなくならないのかなー、

 

と心配なるぐらいに遠慮せずに食べてと。

 

 

 

クメール語がメインのお話も、

 

たまに英語をはさんでくれたりで

 

なるべく自分たちとコミュニケーションを

 

とりやすいような気づかいをしてくれて。

 

 

 

お腹がいっぱいになっても続く話に、

 

なぜだか目が耳が話せない。

 

そんな話にされて引き込まれていくことに。

 

 

 

カンボジアには悲しい歴史として

 

大きな内戦がありました。

 

じつはその内戦を生き残ったというご本人。

 

 

 

語り口調は穏やかなまま、

 

自分をのぞいた家族5人は

 

全員が内戦の犠牲になって亡くなられたこと、

 

牢屋に2年いて脱獄したこと、

 

着の身着のままでの生活、

 

なんとかして生き残って今にいたる、

 

そんな話をトクトクと聞かせて頂きました

 

 

 

そして当時、

 

なんとカンボジアを代表する形で

 

サッカーもしたことがあるんだと。

 

 

 

醸し出される穏やかな雰囲気の背景には

 

想像を超える重さの歴史が。

 

それをくぐりぬけたご本人がつむぐ言葉。

 

わからない言葉がだらけだったけど、

 

その話のトーンから伝わるものは

 

ひとつひとつ自分の心に雫のように

 

確実におちていくような。

 

 

 

「あなたと私はOne Familyだ。

 

いつでもここに家があると思ってくれ。

 

いつでも遊びにきてくれ。」

 

 

 

でーっかい心。

 

目に見えない地平性のむこうから、

 

気づいたら地球単位で包み込まれるような。

 

 

 

「One Family」

 

子供達とサッカーをさせてもらったその日、

 

おじいさんは別れ際に

 

もう一度その言葉を。

 

 

 

 

まいったなー。

 

こんなに大きなもんがあるとは。

 

とんでもないものをもらいました。

 

こういうのつなげたい、広げたい、返したい。

 

 

 

 

 

 

サッカーに、出会いに、旅に、感謝。